みなさま、こんにちは。山下です😊

愛知県に引っ越してリモート勤務となり、気づけば一年が経っていました。
水漏れ、風呂ドアやカーテンレールの破損、ガスコンロの故障など
不備だらけだった新居にもなんとか慣れ（ちゃんと修理してもらいました）、
時に鹿児島での暮らしを懐かしく思い出しながらなんとかやっています。

先日、『富士山』（著：平野啓一郎）という短編集を読みました。

“日常のささやかな出来事や選択によって人生は変わっていく。
自分が過去に選んだ選択肢の延長線上にある「今の人生」と、
選ばなかったもう一つの選択肢の先にあったかもしれない「別の人生」。
なぜ今の、この自分の人生なのか？”

と、思わず途方に暮れてしまいそうなテーマの作品で、
自分の人生を振り返るきっかけを与えてくれる、素敵な短編集でした。

ケンブリッジ大学の研究によると、
私たち人間は一日に「約3万5千回」もの決断をしているそうです。
（何を食べるかという小さなことから、仕事に関する大きなことまで）

日々無数の選択肢の中から自分で選び、歩んできた今の人生がある一方で、
選ばなかった選択肢の先には、一体どんな人生があったんだろう…？
いわゆる”パラレルワールド”というものでしょうか、考えるとキリがないと分かっていても、
ふと「あのときああしていたら…」と考えてしまうことがあります。

場合によっては「ああしていればよかった」という後悔だったり、
逆に「ああしなくてよかった」という安堵の気持ちがわいてきたり。

「この選択が正解で、あの選択は不正解」なんて選ぶ瞬間には分からなくて、
過去をふり返ったときにしかその答えは出せないのが、なんとも難しいところ。

あの選択は正しかったのか、間違っていたのか。
そんなふうに何度も自問自答しながら生きていくこと、
それが人生ってやつなのかしら…としみじみ考えてしまいました。

…なんて。
こんなふうに、私は読書を通じてぐるぐる考えて悩んで過ごすのが好きです。
（たとえ答えが出ずとも）

梅雨の季節、晴耕雨読という言葉もあることですし、
雨の日にはぜひ読書を楽しんでみてくださいね📚